展示会で人が止まる動線設計とは?プロが解説
- ブース
展示会では、多くの人がブースの前を通ります。しかし、なかなか足を止めてもらえないこともあります。
目立つサインを設置しても、展示が見えにくければ素通りされてしまいます。また、入口が狭いと、興味を持った人も入りづらくなります。
そこで見直したいのが、ブースの動線です。
来場者は、必ずしも正面から近づいてくるとは限りません。通路を歩きながら展示を見つけ、興味があれば足を止めます。
今回は、来場者の動きを踏まえた動線設計をご紹介します。具体的なレイアウト例も交えて解説します。
目次
展示会の動線設計は「足を止める場所」から考える
展示会の動線設計では、来場者の動きを順番に考えます。
まずは、通路からブースがどう見えるか。次に、どこで足を止め、どこから入ってもらうか。その先の展示や商談への案内も考えます。
ただし、人を集めるだけでは十分ではありません。
例えば、入口の前で実演を行う場合です。多くの人が集まると、後から来た人が入りにくくなります。
そこで、立ち止まる場所と通り道を分けます。展示を見る人がいても、無理なく出入りできる配置が理想です。
人が止まるブースをつくる5つのポイント
1. 来場者が歩いてくる方向からの見え方を考える
ブースのデザインでは、正面からの見た目に注目しがちです。しかし、実際の来場者は左右の通路からも近づいてきます。
そのため、正面の大きなサインが横からは見えない場合もあります。
例えば、通路に沿った位置にもサインを設ける方法があります。また、展示物の向きを変えるだけでも、見え方は変わります。
まずは、周囲の通路からブースを見てみましょう。来場者が最初に目にする場所を確認し、展示の配置を決めます。
2. 通路から見える場所に、足を止める理由をつくる
来場者は、通路を歩きながら多くのブースを見ています。そのため、情報が多すぎると、何を見ればよいか迷ってしまいます。
まずは、最も伝えたい商品やサービスを決めましょう。そして、その特徴が伝わる展示を通路側に配置します。
例えば、機械製品なら動作する様子を見せる方法があります。一方、サービスの場合は、映像や写真を使う方法もあります。
ただし、展示を通路側に置くだけでは不十分です。足を止めた人が、どこに立つのかも考えましょう。
特に、実演を行う場合は注意が必要です。見学者が増えても入口をふさがないよう、スペースを確保しておきます。
3. 入口に展示物やスタッフを集中させない
入口が狭いと、来場者はブースに入りづらくなります。
例えば、入口の正面に大きな受付を置く場合です。受付が通路をふさぎ、ブースの奥が見えなくなることもあります。
また、スタッフが入口に並ぶと、来場者が入るのをためらう場合があります。
そこで、受付を端に寄せる方法が考えられます。スタッフの待機場所も、入口から少し離すとよいでしょう。
ただし、単に入口を広くすればよいわけではありません。どこから入ればよいか、分かりやすい配置にすることも必要です。
4. 足を止めた後の動きも設計する
来場者がブースに入った後の流れも考えましょう。まずは展示を見てもらい、興味があれば詳しい説明へつなげます。
例えば、通路側に製品の実物を置く方法があります。その奥に実演スペースを設け、さらに商談席へ案内する配置です。
こうしたレイアウトなら、来場者の関心に合わせて案内できます。
一方、短時間の実演が中心のブースもあります。その場合は、通路に近い場所で実演する方法も考えられます。
つまり、適した動線は出展内容によって異なります。何を最初に見せたいのか、目的に合わせて決めましょう。
5. 来場者だけでなく、スタッフの動きも考える
動線を考える際は、スタッフの動きにも目を向けます。
例えば、カタログの保管場所が商談席の奥にある場合です。資料を取りに行くたびに、商談中の来場者の近くを通ることになります。
また、説明担当のスタッフが入口に集まると、通行の妨げになる場合もあります。
そこで、スタッフの待機場所や資料の保管場所を決めます。さらに、展示物の補充経路も確認しておきましょう。
当日の運営まで想定しておくと、混雑による問題を減らしやすくなります。
【レイアウト例】ブースの形に合わせて動線を考える
ここからは、一般的なブースの配置例をご紹介します。
同じ展示内容でも、ブースの形によって適した動線は異なります。そのため、周囲の通路や入口の位置に合わせた設計が必要です。
例1:1面開放のブース
正面だけが通路に面するブースでは、入口の位置が重要です。
例えば、受付を片側に寄せる方法があります。そして、中央付近にメインの展示を配置します。
これにより、通路を歩く人から展示が見えやすくなります。また、来場者が中へ入りやすいスペースも確保できます。
ただし、展示の前に人が集まる場合もあります。そのため、入口をふさがないように余裕を持たせましょう。
商談席は、出入りする人の妨げにならない場所に設けます。
例2:2面開放の角小間
角小間は、2方向の通路から見てもらえるのが特徴です。
しかし、片側だけに展示が向いていると、もう一方からは気づかれにくくなります。
そこで、角付近にメインの展示を配置する方法があります。両方向から見えるサインを設けるのも一案です。
一方で、入口を広げすぎると、通り抜けるだけの人が増える場合もあります。
そのため、展示を見る場所と移動する場所を整理します。必要に応じて、奥に説明スペースを設けましょう。
なお、ここで紹介したのは一般的な配置例です。実際には、小間数や展示内容に合わせて調整します。
図面が完成したら、来場者の目線で確認する
レイアウトが決まったら、来場者の立場で確認しましょう。
特に、次の5つの項目を確認しておくと安心です。
-
左右どちらの通路からも展示内容が分かるか
-
興味を持った人が無理なく足を止められるか
-
展示物やスタッフが入口をふさいでいないか
-
複数の来場者が同時に出入りできるか
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展示スペースから商談席へ移動しやすいか
図面上では、十分なスペースがあるように見えることもあります。しかし、実際に人が立つと、通路が狭くなる場合があります。
そこで、スタッフや来場者の立ち位置を想定します。特に、実演を行う場合は見学者の位置も確認しましょう。
また、展示会ごとに出展規定は異なります。通路へのはみ出しや造作物の配置についても、主催者の規定を確認してください。
まとめ|足を止めたくなるブースは、来場者の動きから考える
展示会では、目立つデザインだけで人が集まるとは限りません。
まずは、通路から何が見えるのかを考えましょう。そして、興味を持った人が入りやすい入口をつくります。
さらに、展示から説明、商談までの流れも必要です。スタッフの動きも含めて考えると、運営しやすいブースにつながります。
ただし、最適なレイアウトはブースの条件によって異なります。小間数や展示内容に合わせて検討しましょう。
レプラスデザインでは、展示会ブースの企画提案からデザイン・設計、施工まで一貫して対応しています。
「限られたスペースを有効に使いたい」「来場者が入りやすいブースにしたい」といったご相談も承っています。
出展目的に合ったブースをご検討の方は、お気軽にお問い合わせください。
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