展示会の出展にかかる費用はいくら?
費用対効果の考え方とコストを抑えるコツを解説
- 展示会出展・コツ
全国各地ではさまざまな展示会が開催されており、製品を実際に体験しながら商談や情報交換ができる場として、今も高い価値を持っています。オンラインやECサイトが普及した現在でも、「実際に手に取る」といったリアルな体験へのニーズは根強く残っています。さらにコロナ禍を経て、対面での交流や商談の重要性は一層高まりました。
この記事では、展示会への出展に必要な費用の内訳や、費用対効果の考え方を解説します。また、費用対効果を高めるための具体的な方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
展示会にかかる費用

展示会に参加する際の費用は、一般的に150万円から500万円程度と幅があります。主な内訳は「出展料」と「ブース費用」の2つで、基本的には次の計算式で算出されます。
上記2つの費用項目について、次で詳しく解説します。
出展料とは
展示会に参加する際、最初に必要となるのが「出展料」です。これは会場を利用するための費用、つまりブースの場所代を指します。
多くの展示会では、3m×3mの区画を「1コマ」と呼び、借りるコマ数によって料金が変動します。一般的に1コマ当たりの費用は50万円程度です。
2コマ(3m×6m)を確保すると、出展料は合計で100万円前後となります。
また、出展料は展示会の規模や会場の立地、イベントの内容によっても上下します。特に、入口付近やメイン通路沿いなど来場者の目にとまりやすい場所は、高額に設定されるのが一般的です。
他にも、電気使用料や備品のレンタル料が別途必要となる場合もあります。
ブース費用とは
展示会における「ブース費用」とは、自社の展示スペースを設営する際に必要となる施工や設備に関する費用を指します。
一般的に、2コマ(3m×6m)の場合は約50~200万円、4コマ(6m×6m)の場合では約150~300万円が目安です。この費用には、壁面や床の工事、照明や電源などの基本的な設備が含まれます。
ただし、パンフレットの印刷費や名刺作成費、MCやコンパニオンの人件費などは別途必要となるため注意が必要です。
ブース費用は、施工会社の選定や装飾へのこだわりによって金額は大きく変動します。 場合によっては出展料と同程度、あるいはそれ以上の予算がかかる場合もあります。
費用を抑える方法として、基本備品が一式そろった「パッケージブース」を利用できる展示会もありますが、他社と似通いやすく、独自性を出しにくいのが特徴です。
展示会の出展で大事な費用対効果の考え方

展示会出展の最大の目的は「見込み顧客の獲得」です。そして、費用対効果を判断する上で特に重要なのが、名刺1枚当たりの獲得コスト(CPL:コストパーリード)です。
一般的には、CPLが3,000円以下であれば投資する価値があると考えられています。
そのため、見た目の豪華さにこだわるよりも、「低コストでも成果を上げる戦略的なブース設計」が成功の鍵です。
例えば、来場者が動きやすいレイアウトや、マーケティング施策と連動した展示構成を工夫することで、無駄な支出を抑えつつ名刺獲得数を増やせます。
一方で、華やかな装飾ばかりを重視すると出費がかさみ、それに見合うだけの名刺を獲得しなければならず、本来の目的から外れてしまいます。
展示会を成功させるには、「どれだけ効率的に名刺を集められたか」を基準に判断し、費用対効果を客観的に検証する姿勢が欠かせません。
展示会の費用対効果を高める方法

展示会は大きな投資ですが、戦略をしっかり立てれば大きな成果につながります。
ここでは、限られた予算の中で効果を最大化するためのポイントと、具体的に取り組むべき方法を紹介します。
名刺交換しやすい導線作りを意識する
展示会で成果を高めるには、派手な装飾よりも「名刺交換までの流れ」を自然に設計することが重要です。予算が限られていても、来場者の心理に寄り添った分かりやすい導線を整えれば十分な効果が期待できます。
例えば、入口付近に目立つキャッチコピーを掲示すれば、来場者は迷わず商品やサービスに触れられるようになります。
さらに、訴求テーマを一つに絞ると関心を深めやすくなり、最後にセミナーやプレゼンを用意すれば理解を促し、名刺交換へ自然につなげられるでしょう。
展示会の最大の目的は「見込み顧客の獲得」であり、集客から商談までを意識した導線設計が成功を左右します。
加えて、前述の通りCPLを3,000円程度と想定し、必要な獲得枚数を逆算して目標を設定することも有効です。
立ち寄りやすい装飾と名刺交換しやすい導線、この2つを意識すれば費用対効果を大きく高められます。
展示会に複数参加する
展示会への出展は一度きりで終えるよりも、複数回参加することで費用対効果をより高められます。ブース装飾や資材は繰り返し利用できるため、毎回新しく制作する必要がなく、設営コストの大幅な削減が可能です。
実際に同じデザインのブースを複数回活用し、年間の総費用を抑えている企業もあります。さらに、出展ごとに予算や成果を記録しておけば、どの展示会が最も効果的だったかを比較・検証でき、次回の戦略立案にも役立ちます。
ただし、資材を適切に保管できる場所を確保することは欠かせません。業者によっては倉庫サービスを提供しており、条件付きで資材を預けられる場合もあります。
こうした仕組みを活用すれば、コスト削減と効果測定を同時に実現でき、展示会参加を継続的な成長の機会へとつなげられます。
まとめ
展示会への出展には150万~500万円程度の費用がかかり、大きな投資となります。しかし同時に、見込み顧客の獲得や販路拡大に直結する重要なチャンスでもあります。
成功のポイントは、出展料やブース費用を効率的に配分し、CPLを基準に成果を検証することです。単なる「参加」にとどまらず、効果を明確に測定する姿勢が欠かせません。
さらに、来場者が動きやすい導線を設計する、複数回出展して資材を再利用する、補助金や割引制度を活用するなどの工夫によって、コストを抑えながら効果を最大化できます。
こうした取り組みを行なえば、PR効果だけでなく、受注や売上といった実利にも直結しやすくなり、展示会を「見込み顧客獲得から商談・受注へとつなげる営業戦略の一環」として位置付けられるでしょう。
展示会の出展についてお悩みの方は、展示会・イベントのプロである「RE+DESIGN」にご相談ください。
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